売れるアパレルショップの条件は『わかりやすいレイアウト』
こんにちは!アパレル・食品販売のお仕事をご紹介している東商のブログ担当です!
長期化していたコロナ禍も少しずつ回復のきざしが見えはじめ、アパレルショップの実店舗や百貨店の動員客数も増加傾向に。
これはやはり、2021年の売り上げは今年の冬シーズンによって決まるといえるでしょう。
今回は、売れるアパレルショップが実践している『わかりやすいレイアウト』のコツや方法について解説したいと思います。
そもそもレイアウトとは?
レイアウトは配列や配置をさし、アパレルショップでは各商材を並べる配置図をイメージしてください。
ショップの出入口付近とその周辺、店内の中央と左右、さらに奥に進んだ壁側というように、どこになにを配置するのかを決めたものがレイアウトです。
レイアウト決めに欠かせない重要ポイント
レイアウトを考案するときには、いくつかの判断基準を取り入れながら進めていきますが、そのなかでも絶対に外せないのが『導線』です。
導線とは、お客さまがショップに入ってから店内を回遊する経路。
商材の配置は、その導線に沿って決めるのがレイアウト構成の基本となります。
ショップの入口にはPPを
レイアウトにはいろいろなパターンがありますが、ショップ入口には『PP』展開するのがおすすめです。
PPは『ポイント・オブ・セールス・プレゼンテーション』の略語で、ショップやブランドの主力商品、縦売り(ひとつの品番で売り上げ枚数を稼ぐ)商品を配置します。
12月であればコートやブルゾンといったアウター全般、ワンピースやセットアップなどのオケージョン(※)商品。
その時期にもっともニーズが高まる商品を傾斜ラックに陳列し、横のトルソーとも連動させて打ち出します。
※ オケージョン パーティーや結婚式などの行事に必要とされるニーズ
<アパレル業界の仕事に役立つ! レイアウト形成の基本となるVMDのコツ>
平台も活用
平台(ひらだい)はアパレルショップで使われる什器のひとつで、あらゆる商材の陳列が可能。
おもに棚もの(たたんで陳列する商品)の展開に用いられていますが、靴やバッグといったファッションアイテムと連動した演出がおすすめ。
また、卓上タイプのアクリル什器やハンガー什器、コンパクトなトルソーなども併用すると、アイキャッチ効果がアップ!
ふわもこ素材のニットやファーアイテムなど、見た目にもかわいいデザインを積極的に使いましょう。
関連商品の陳列
PPや平台といった客だまりポイント(※)の周辺には、それらの商材と関連する商品を展開していきます。
たとえば、PPアウターから近い壁面ラックには、ニーズが共通するコートや着丈違いのシリーズ商品を。
平台横のラックには、ニットとコーディネートできるスカートやパンツを展開していきます。
客だまりポイントと関連商品を紐づけることで、お客さまの滞在時間が長くなり、購買意欲もアップするのです。
※ 客だまりポイント お客さまが足を止める陳列場所
ゾーニングで店内を見やすく
ゾーニングとはニーズやアイテムごとに展開場所を区分けすることをさし、見やすくわかりやすいレイアウトづくりに欠かせない手法のひとつ。
・アウター
ウール素材のコートやダッフルコート、ファー付きデザイン、ダウンコート、中綿入りブルゾン、ファーコートというように、素材やニーズ、テイストによってさらに分類させて展開します。
・オケージョン
結婚式やクリスマスパーティー、ホテルディナー、忘新年会など、なにかしらのイベントニーズに向けた商材。
サテンやベロアといった光沢素材、ファー付きデザインを集約した展開を。
・通勤通学
スーツやセットアップ、ジャケットなど、オフィスで着用できる商品。
12月であれば、シンプルなウールコートやライナー付きコートを含めて陳列するのもよいでしょう。
・カジュアル
ニットやデニム、スウェットアイテムをはじめとするカジュアル商材全般をさします。
ラックにはブルゾンやダウンコートを差し込むなど、コーディネートを連想させる陳列も効果的。
ニーズ以外のゾーニング
ゾーニングはニーズごとに仕分けるほかに、テイストやカラーごとに陳列する方法もあります。
トレンドカラーをメインに各アイテムを集約したり、スポーティーやフェミニンといったテイストでまとめたり、ときには視点を変えたカテゴライズもおすすめです。
また、雑誌掲載商品を集めてコーナー見せするなど、アイキャッチと客だまりを狙った演出も◎。
雑誌を一緒に並べたりポップも活用すると、アイキャッチ効果と商品価値が高められます。
売れるアパレルショップの共通点
売上げを伸ばしているアパレルショップの共通点は、見やすくわかりやすいレイアウト。
そして、目を引くディスプレイと店内に入りたくなる陳列、手に取りたくなるような親しみやすさも必須。
売りたい商材を絞り込み、売れる商品を見極めたら、これらのノウハウを取り入れながら売れるレイアウトづくりにトライしましょう。