売れるアパレル販売員が教えます お客さまの服装から読み取れる情報
こんにちは!アパレル・スイーツ販売のお仕事をご紹介している東商のブログ担当です!
アパレルショップに行くときは、「販売員にダサイと思われないかな……」と気になってしまう人がいるかもしれませんが、お客さまのファッションチェックをしているアパレル店員はほとんどいないのです。
今回は、アパレル販売員がお客さまの服装や外見から読み取っている情報について解説しましょう。
アパレル販売員が最初に見ていること
キャリアの長いアパレル販売員は、お客さまが店内に入ると同時にあらゆる情報を読み取り、その後の接客に活かしています。
そのなかでもっとも重要なのは、身長や洋服のサイズ。
そしてほかにも、さまざまな情報を確認しています。
身長や洋服のサイズ
観察力の優れたスタッフは、瞬時にその方の身長や洋服のサイズ、骨格や体型の特徴などを予測しています。
サイズを予測することで、おすすめするアイテムやサイズ、デザイン、コーディネート提案のテイストなどをあらかじめ絞り込んでいるのです。
また、お客さまが試着中などには、その方に合うサイズの在庫状況を確認し、提案アイテムはおもに在庫のある商品から選ぶなど、接客そのものがよりスムーズに進行するように段取りを行っています。
洋服の好み
身につけているアイテムの特性や洋服のデザイン、シルエット、好きなカラーも把握することができます。
そして、これらの情報とニーズを照らし合わせながら接客を進めていきます。
お客さまの好みを確認しないまま商品提案を行った場合、その多くは深い接客ができず、購入に至らないケースがほとんどです。
好きなブランド
洋服の好みと同時にその方が好きなブランドもわかります。
これは、コーディネート提案に活かす目的もありますが、お客さまとの会話を充実させるためにも欠かせない情報といえるでしょう。
金銭感覚
身につけている腕時計・バッグ・靴といったファッションアイテムからは、おおまかな金銭感覚を知ることができます。
高級ブランド品を持っている方は、商品の価格帯や価値などを理解されているため、高単価な商品でも比較的スムーズに購入される傾向が見受けられるでしょう。
服装や外見から予測できること
経験年数が長いアパレル販売員は、お客さまの服装や持ち物、ヘアメイクといった外見から、さまざまなことを予測しています。
◆職種
接客販売経験が豊富なアパレル販売員の多くは、お客さまの職種を予測しています。
<OL>
・スーツやジャケットを着用、大きめのバッグ
・ナチュラルメイク
・平日の17時半以降に来店
<アパレル販売員>
・服装や身につけているアイテムがおしゃれ
・ノーメイクのことが多い
・平日の午後~閉店時間あたりに来店
<美容師>
・ヘアスタイルやヘアカラー、服装もおしゃれ
・平日に買いものをしている(月・火曜日はとくに)
<看護師>
・ラフな服装
・ほぼノーメイク、爪が短い、ネイルなし
・開店して間もなくの来店(夜勤明け)
<販売職・同業者>
・トレンドアイテムを身につけている、お店のエプロンや制服を着用している、アウターを着ていない、休憩用バッグもしくは財布のみを持っている
・フルメイク=同業者、ナチュラルメイク=カフェ・レストラン・食品販売
・休憩時間に来店するケースが多く、出勤前に立ち寄るケースも
<夜の飲食店勤務>
・ジーンズやTシャツ、スウェットなどを着用、腕時計やバッグは高級ブランド
・ノーメイクでもヘアカラーとネイルが派手、サングラスをかけているなど
・平日の昼~夕方あたりに来店
<主婦>
・カジュアルな服装
・ナチュラルメイク、ネイルなし
・平日の午前中~16時の間くらいに来店
<学生>
・服装とヘアメイク、ヘアカラーもトレンドを意識している
・ナチュラルメイクもしくはフルメイク
・平日の15時~17時の間くらいに来店することが多い
お客さまの動きからわかること
お客さまが店内に入り洋服を見ているときの動きからは、その方の内面が垣間見えることも。
<決断するまでが早い>
・店内を歩くスピードは速め
・商品を次々と見ている
・気にいった商品を持ちながら見ている
・試着せずに購入する方も多い
<ゆっくりと選びたいタイプ>
・店内をゆっくりと歩く
・商品をひとつひとつゆっくりと見ている
・気になる商品は時間をかけて見る
<欲しいものが決まっている>
・ある商品めがけて入店する
・特定のアイテムだけを見ている
・きょろきょろと店内を見回してなにかを探している
・ひと通り見て見つからないときなどは、スタッフに問い合わせる場合も
大切なのは、お客さまのペースに合わせた接客。
トークや動作のスピードなど、その方をまねるくらいの気持ちで一客ずつコントロールしましょう。
観察力を磨こう!
売れるアパレル販売員は、観察する素振りは一切見せず、お客さまの服装や外見からたくさんの情報を読み取っています。
まずは観察力を養い、その観察力を活かすために人に興味をもつ習慣を身につけたいもの。
そして、お客さまを知り、接客内容をその方それぞれに合わせる心がけも忘れずにいてください。