アパレル販売員に必須のスキル! 春アウターが売れる接客のコツ
こんにちは!アパレル・スイーツ販売のお仕事をご紹介している東商のブログ担当です!
春のアウターは、3~4月にかけてお店の売り上げを左右する主力アイテム。
アパレルショップでは、気温が上昇しはじめる3月に入ると春のアウターニーズが一気に高まります。
そこで今回は、春アウターをスムーズに販売するためにも必要な事前準備や接客のコツをわかりやすく解説していきます。
各春アウターのサイズ感と着心地を確認しておきましょう
ひとことで春アウターといっても種類は幅広く、素材やデザインによってサイズ感や着心地が異なります。
アウターを探して来店されるお客さまは、サイズ感を重視されることが多くなるため、各アウターのサイズバランスや着心地は事前に確認しておくことが大切!
アウターが入荷した日には、暇な時間を利用して普段から自分が着用しているサイズを試着しておきます。
ボタンを閉めているときと開けている状態、腕を伸ばしたときなど、鏡を見ながらそれぞれの着心地とシルエットを確認します。
また、裏地の有無と着脱のしやすさもあわせてチェックしましょう。
おおまかなテイスト分けを
アウター目的には、通勤通学や日常着用、オンオフ兼用、トレンドデザインなど、ニーズもさまざまです。
通勤通学ニーズにはトレンチコートやステンカラーコート、チェスターコート、日常使われる場合はMA-1ブルゾンやアノラックデザイン、コーチジャケット、オンオフ兼用にはショートトレンチコートやチェスターコートというように、テイスト分けを事前にしておくと迷うことなくおすすめできます。
通勤用コートはワンサイズ大きめを
スーツやセットアップを着用して通勤するお客さまには、ジャケットの上から使用することを考慮してワンサイズ上をおすすめしましょう。
着心地とサイズ感はライナーや裏地の有無によっても異なるため、好みのサイズ感をうかがったうえで提案するのが理想的。
また、サイズを決める際にはジャケットを着ているときと脱いだ場合とで着比べていただいたり、ライナー付きコートの場合はライナーを付けている状態と外したときのサイズ感も確認していただくと、納得したうえでお買い上げにつなげることができます。
お客さまをお迎えした時点でサイズと好みを把握する
お客さまが来店し「いらっしゃいませ。こんにちは!」とごあいさつを伝えるタイミングで、そのかたのサイズ感と好みを確認しておきます。
サイズ感は身長と体型などからおおまかに判断し、好みを知るにはお客さまの服装やヘアメイク、バッグなどの持ちものをさりげなく確認します。
また、そのときに着用しているアウターのシルエットも重要です。
ウエストラインがフィットしているコートやウエストマークデザインを着ている場合はジャストサイズを好まれる傾向が強く、ビッグシルエットやルーズフィットデザインを着られているかたには、ゆとりのあるサイズをおすすめしましょう。
試着の前におすすめ商品を絞り込む
アウターをお買い上げにつなげるには、試着の前におすすめする商品を絞り込むことが重要になります。
比較的高単価となるアウターはとくに、ほかのショップと比較検討されるお客さまも多く、消去法で決められるパターンも見受けられます。
お客さまのニーズをはじめ、希望されるアイテムデザイン・素材・サイズ・カラー・着心地・価格帯など、会話とニーズチェックから少しずつ絞り込んだうえでご試着いただけると、決定率が高くなります。
3~4着ほどまでに絞り込みが進んだらご試着していただき、お客さまの感想をていねいにお聴きします。
その感想をもとに、よりお客さまのご希望に近い商品を判断しおすすめしましょう。
着まわし提案も忘れずに
アウターの購入を決定する際には、着まわしのしやすさもポイント!
ここでは、春アウターの決定率アップにつなげやすい着まわし提案を説明します。
パーカーとのレイヤードコーデ
トレンチコートやチェスターコート、ジップブルゾンやGジャンなど、春の代表的なアウターには、パーカーとのレイヤードコーデが断然おすすめ!
シンプルになりがちな春アウターは、襟元からフードをのぞかせるだけで着こなしのアクセントがプラスされます。
また、レングスが長いアウターの場合は重心が下半身にいきがちですが、パーカーのフードによって視線が上にいき、さりげないスタイルアップにも!
軽量アウターとのレイヤード
春コートやビッグシルエットアウターは、薄手なジップブルゾンやGジャンといった軽量アウターとのレイヤードもおすすめです。
こなれ感やおしゃれ上級者見えというメリットだけではなく、防寒性も高まるため2月後半から3月中旬のコーディネート提案として活用できます。
春アウターの種類
春アウターは種類が多いので、その特徴は必ず把握しておきましょう。
トレンチコート
トレンチコートは、春アウターの代名詞ともいえる存在。 また、春だけではなく秋のアウターニーズにも対応できる定番商品です。
大きめの襟とダブルボタンデザイン、エポーレット(肩章)や肩から背中を覆うストームシールドなど、クラシカルなディテールが特徴的。
通勤や通学ニーズはもちろんのこと、デニムやワンピースといった休日スタイルにも必ずマッチするトレンチコートは、年代を問わず流行にも左右されないことが大きな強みでもあります。
また、気温が低い春の立ち上がりと秋口には、ライナー付きタイプを展開しているショップも多く見受けられます。
チェスターコート
チェスターコートとは、シングルボタンとテーラードカラーデザイン、ひざ丈レングスが特徴のアウターです。
本来はメンズアイテムとして展開されていましたが、2014年ころからレディースファッションのトレンドとして注目され、最近では春秋兼用で活用できる定番的な商材に。
また、冬シーズンにはウールやポリエステルを用いた冬アウターとしても取り扱われるようになりました。
チェスターコートもトレンチコートと同様に、オンオフ兼用で使える便利さとコーディネートを選ばない着やすさが好評です。
ステンカラーコート
ステンカラーコートは、トレンチコートとならぶスタンダードなアウターのひとつ。
襟はシャツカラーのように小さめで、比翼仕立て(隠しボタンデザイン)、着丈はひざ上レングスが主流になります。
シンプルさが特徴のステンカラーコートは対応できるニーズも幅広く、通勤通学から休日のカジュアルスタイルにも◎!
トレンチコートやチェスターコートよりもソフトな印象を与えるため、女性らしい着こなしを好むお客さまにおすすめできます。
また、ダブルボタンやロング丈など、重厚なデザインを好まない方にも受け入れていただきやすいという特性もあります。
ノーカラーコート
襟がないタイプのノーカラーコートは、前をとめずに羽織って着用したいというお客さまに好まれるアウターともいえます。
ノーカラーコートは、隠しボタンやひとつボタンデザインが多いこともあり、極力シンプルでソフトな印象のコートをお探しの方におすすめしやすいという特徴も。
商品を提案する際には、スカーフやストール、パーカーとのレイヤードなど、アレンジのしやすさも忘れずにアピールしましょう。
ジップブルゾン
MA-1などのジップブルゾンは、デニムボトムやパンツ、スウェットアイテムを着用する休日ニーズに対応できるカジュアルアウターの代表。
アイテムそのものは定番商品となりますが、レングスやシルエットによって合わせられるボトムやイメージが異なります。
ショートパンツやミニスカート、スキニーパンツがお好きなお客さまには、ビッグシルエットやロング丈デザインを。
ワイドパンツやロングフレアースカートなど、ボリューミーなボトムを履かれる方にはスタンダードなレングスをおすすめします。
Gジャン
Gジャンは春秋兼用で活躍するカジュアルアウターの大定番ですが、近年ではビッグシルエットが主流となっています。
2018年春はとくに、前後の襟開きを広くした襟抜きデザインやヘビークラッシュタイプ、リボンやストリング、ワッペン、スタッズなどをあしらった進化系Gジャンが注目されています。
また、ノンウォッシュのダークカラーデニムもトレンド入りするなど、Gジャンのデザインバリエーションはさらに拡大!
カジュアル派にはブリーチカラーやダメージデザインを、きれいめに着こなしたい方にはノンウォッシュタイプをおすすめするなど、お客さまのタイプに合ったGジャンを提案しましょう。
スポーティーブルゾン
ライン入りのフード付きデザインやウインドブレーカー、ナイロン素材のコーチジャケットなど、スポーティーなタイプのブルゾンは、4月末から5月にかけて活用できる軽量アウターとして稼働しはじめます。
トレンドに敏感な方や先買い目的でいらしたお客さまには、積極的におすすめしましょう。
また、初夏のお出かけや行楽シーズンにも活躍するメリットをアピールしたり、肌寒い時期にはGジャンやパーカーとのレイヤードを提案するのも効果的です。
春アウターは、アパレル販売員に欠かせない重要アイテム
今回解説した事前準備や接客のポイントは難しく感じることもあるかもしれませんが、それぞれの商品がもつ特徴を把握することからはじめてみましょう。
春アウターをスムーズな購入につなげるためにも、お客さま自身のことも理解する気持ちできめ細やかな接客を心がけたいですね。
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