アパレルの「ファッションプレス」とはどんな仕事内容?やりがいや転職方法

先日、大好きなアパレルブランドの新作発表会が銀座で行われていました。
開催期間は3日間でしたが、私は3日間すべて参加!(笑)
いろいろ欲しいアイテムがあるなか、銀座店限定のクラッチバッグをゲット☆
かわいい新作商品をたくさん見ることができ、とても充実した3日間でした。
ところで、このようなブランド新作発表会は、「ファッションプレス」によって開催されているということをご存じでしょうか?
アパレル業界でお仕事をしていない方でもプレスという言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、それはこのファッションプレスのことを指します。
今回は、このファッションプレスと呼ばれるお仕事のやりがいや転職方法についてご紹介しましょう!
ファッションプレスとは
ファッションプレスとは、ファッションブランドの広報担当を指します。
ブランドの商品をPRすることだけではなく、ブランドイメージそのものを発信していくお仕事です。
ファッションプレスのお仕事内容はかなり幅広く、さまざまなものがあります。
普段、雑誌やテレビなどでブランドの広告をみることがあると思いますが、これもプレス担当者によるお仕事の一つです。
また、洋服を買い付けるバイヤーの仕事や、アパレル関係者に向けた展示会、ファッションショーの開催も行っています。
モデルや芸能人と会う機会も多く、プレス担当者自身もメディア露出をすることがあるので、華やかなイメージがありますよね♪
ファッションプレスの主な仕事内容
具体的なプレスの仕事内容について解説しましょう。
1. メディア対応と商品貸出(リース業務)
雑誌やテレビ、ウェブメディアなどへの商品貸出を行い、ブランドの露出を図ります。スタイリストや編集者との連携が重要で、貸出品の管理や返却対応も含まれます。
2. プレスリリースやカタログの制作
新作商品の情報をまとめたプレスリリースやカタログを作成し、メディアや関係者に配信します。ブランドの世界観を的確に伝える文章力やデザインセンスが求められます。
3. 展示会やイベントの企画・運営
新作発表の展示会やファッションショーなどのイベントを企画し、運営します。会場の手配、招待客の選定、当日の進行管理など、多岐にわたる業務を担当します。
4. SNS運用とデジタルPR
InstagramやX(旧Twitter)などのSNSを活用し、ブランドの最新情報やキャンペーンを発信します。フォロワーとのコミュニケーションを通じて、ブランドのファンを増やす役割も担います。
ファッションプレスのやりがい(具体例あり)
① ブランドや商品の魅力を自ら発信できる
具体例:
自分が企画したプレスリリースやSNS投稿によって、ブランドの新作が話題になり、雑誌やインフルエンサーに取り上げられる瞬間は、大きな喜びを感じられます。やりがいポイント:
自分の発信力がブランドの売上や知名度アップに直結する。
多くの人に影響を与える手ごたえを感じられる。
② メディア露出やヒット商品誕生に貢ができる
具体例:
雑誌やテレビ番組で、自分が貸し出しを担当した服やアイテムが人気タレントや有名モデルに着用され、その商品がヒットすることがあります。やりがいポイント:
自分が関わった商品が大ヒットするという達成感がある。
ブランドの成長や成功を肌で感じることができる。
③ ファッションショーや展示会の成功を実感できる
具体例:
自ら準備や企画を手掛けたファッションショーや新作展示会で、来場者やメディアから高い評価を受けると大きな充実感があります。やりがいポイント:
イベントをゼロから企画し成功させるという達成感。
自分の企画や運営力がダイレクトに評価される喜びがある。
④ 人との繋がりや人脈が広がる
具体例:
スタイリスト、雑誌編集者、タレント、インフルエンサーなど様々な人と仕事をするため、多彩な人脈が形成され、自身の成長にも繋がります。やりがいポイント:
日々新しい出会いがあり、自分自身の刺激になる。
多くの人と繋がることで新しい仕事やプロジェクトにもつながる。
⑤ 消費者の反応をリアルに感じられる
具体例:
SNSで自分が投稿した商品やブランドの情報に、一般の消費者から直接コメントや反応をもらうことができます。やりがいポイント:
自分が届けた情報が人々の購買行動やファッションへの関心を高めるきっかけになる。
消費者のリアルな声を聞き、仕事の成果を直接実感できる。
⑥ トレンドの最前線で活躍できる
具体例:
トレンドを先取りしたアイテムを最も早く世の中に発信でき、流行の最前線で仕事ができます。自身がトレンドセッターになれることもあります。やりがいポイント:
ファッション業界の最前線に立ち、時代の変化や流行を先導する立場にあるという誇りを感じられる。
常に最新のトレンドに触れることで、自身の感性やセンスも磨かれる。
⑦ 社内外から頼られる重要なポジション
具体例:
プレスはブランドの顔として社内外から信頼されるポジションです。メディア関係者から直接相談を受けたり、社内の企画や営業部門から情報発信のアドバイスを求められることも多いです。やりがいポイント:
自分の存在がブランドや会社にとって必要不可欠であるという充実感。
幅広い裁量権と責任を持ち、自身の判断がブランドの方向性を左右する。
未経験では無理!ファッションプレスになるための具体的な方法
そんなファッションプレスに憧れる方は少なくありませんが、どうすればなれるのでしょうか?
ファッションプレスになる上で、特別な資格は必要ありませんが未経験では難しいです。
ブランドとメディアをつなぎ、顧客を獲得する架け橋的な存在のため、ファッションやブランド自体への深い知識、企画力や広報戦略、高いコミュニケーション能力など、さまざまなスキルが求められます。
①ファッション・服飾系専門学校や大学で学ぶ
ファッションプレスを目指す場合、服飾系の専門学校やファッションビジネスを学べる大学・短大に進学し、業界で必要な基礎知識やスキルを身につけるのが最も一般的です。
学べること
ファッションマーケティング
プレスリリースやカタログの作成方法
展示会・イベントの企画運営方法
トレンド分析・スタイリング
ブランドマネジメント、広報戦略
代表的な学校例
②販売スタッフとして現場経験を積む
実際に店舗で販売スタッフとして勤務し、ブランドへの理解を深めてからプレス職を目指すことも多いです。販売現場を知っていることで、リアルな消費者目線やマーケット感覚を養えます。
具体的な経験
接客を通じた顧客ニーズの把握
店舗運営や商品管理
トレンドを実際の販売状況から理解する力
活かせるスキル
コミュニケーション能力
顧客心理の理解
実践的な商品知識
③プレスアシスタントからスタートする
未経験から直接プレスになるのは難しいため、多くの場合はプレスアシスタントから始めます。アシスタントとして、基礎的な業務から徐々に専門的なスキルを磨いていくことが一般的です。
具体的なアシスタント業務
サンプル商品の貸出対応(リース業務)
商品管理(貸出・返却の記録と管理)
イベントや展示会の準備、運営サポート
プレスリリース作成の補助業務
求められる姿勢
細やかな気配り
臨機応変な対応力
基本的なPCスキル(Word、Excel、PowerPoint等)
④他業種から広報・PR経験を活かして転職
アパレル以外の企業で広報やマーケティング経験を積み、そこで得たスキルや人脈を活かしてファッションプレスに転職するケースもあります。
活かせる経験
プレスリリースや広報資料の作成経験
メディア対応、記者会見、イベント企画などの実務経験
SNSやデジタルマーケティング運営の実績
ポイント
転職の際には、ファッション業界への強い興味や理解度が重視されます。
前職での成果を具体的に示し、ファッション業界でどのように役立つかをアピールする必要があります。
⑤インターンやアルバイトで実務経験を積む
学生や未経験の段階でアパレルブランドのプレス部門でインターンやアルバイトを行うことも有効です。業務を実際に経験することで、早期に実務能力を身につけられます。
具体的な仕事例
商品リース管理の補助
イベント準備や展示会の受付対応
資料作成・データ入力
メリット
業界の人脈ができる
実際のプレス業務の流れを把握できる
正社員としての採用可能性が高まる
ファッションプレスになるために必要な準備や心構え
ファッション業界のトレンドを日頃から追うこと
ファッション雑誌やSNSでのトレンド収集を習慣化する
文章力や表現力を磨くこと
プレスリリースやSNS投稿など、魅力的で分かりやすい文章を作成できるようになる
人間関係構築力
スタイリストや編集者など業界の人との円滑なコミュニケーションを心掛ける
体力と精神力
展示会やイベントでは長時間労働や繁忙期の対応も多いため、体力やストレス耐性が重要
まとめ
いかがでしたでしょうか?一言にファッションプレスと言っても様々な仕事をしていることをおわかりいただけたかと思います。
未経験では難しいですが、経験を積んで転職できて、スキルがあればきっとやりがいも大きいに違いありません。
アパレル販売スタッフからプレスになった人達も大勢いますので、好きなブランドがあれば、まずはそのブランドの販売スタッフに転職することも一つの方法です。
東商では、さまざまな経験を積むことができるアパレル販売スタッフの求人情報を豊富に扱っています。
アパレルが未経験の方や転職希望の方もお気軽にご相談ください。
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